10月18日(日)は【宅地建物取引士】の試験日です
2020.09.07
マイタウン西武のブログをご覧の皆様、こんにちは。
用地仕入部の萩生田です。
今年も間近かに迫った一年に一回行われる【宅地建物取引士】という国家試験に関して書かせて頂きます。
不動産の取引時にはご契約締結の前にお客様に重要事項説明を行い、
当該物件の内容を充分に理解していただけなければなりません。
この重要事項説明を行う事が出来るのが【宅地建物取引士】です。
今年も受験する人は、今が受験勉強のラストスパートの時期です。
不動産事業者において、5人に1人の割合で設置が求められる【宅地建物取引士】ですが、弁護士や司法書士などと同じく士業化されたことでより高度な専門性がこの資格にも求められるようになりました。制度の変更は、合格率にも若干影響を及ぼしている面が見られます。
毎年20万人以上が受験する、不動産業界の人気資格【宅地建物取引士】。受験を検討している方の多くは、「試験の難易度はどれくらい?」「独学でも合格できるの?」といった不安を感じているのではないでしょうか?
そこで、ここでは宅地建物取引士試験の昨年までの合格者のデータより、試験の難易度とその理由をご紹介します。
昨年までのデータを下記に記します。
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
2010年 |
186,542 |
28,311 |
15.2% |
2011年 |
188,572 |
30,391 |
16.1% |
2012年 |
191,169 |
32,000 |
16.7% |
2013年 |
186,304 |
28,470 |
15.3% |
2014年 |
192,029 |
33,670 |
17.5% |
2015年 |
194,296 |
30,028 |
15.4% |
2016年 |
198,463 |
30,589 |
15.4% |
2017年 |
209,354 |
32,644 |
15.6% |
2018年 |
213,993 |
33,360 |
15.6% |
2019年 |
220,694 |
37,481 |
17.0% |
合格者の年齢や性別
年度 |
合格者数 |
合格率 |
平均年齢 |
2017年 |
男性:21,677
女性:10,967 |
男性:15.1%
女性:16.8% |
男性:35.8歳
女性:34.2歳 |
2018年 |
男性:21,838
女性:11,522 |
男性:15.0%
女性:16.8% |
男性:35.5歳
女性:34.0歳 |
2019年 |
男性:24,188
女性:13,293 |
男性:16.3%
女性:18.5% |
男性:35.9歳
女性:34.5歳 |
【宅地建物取引士】資格試験の合格者の平均年齢は35歳前後となっています。合格者の性別は男性が約65%、女性が約35%。女性の社会進出の影響で、宅建士業界においても女性の割合が増えており、女性の受験者数と合格者数も年々増加しています。
なお、2019年(令和元年度)試験の最高齢合格者は89歳、最年少合格者は14歳。職業別構成比は、不動産業36.8%、金融関係10.1%、建築関係9.9%、他業種21.3%、学生11.4%、主婦3.9%、その他6.6%でした。
宅地建物取引士試験の難易度
宅地建物取引士の難易度は中の上といわれています。国家試験の中では比較的合格しやすい試験ですが、試験範囲がとても広く合格率も15%前後のため、しっかりとした対策が必要です。特に不動産業界が未経験の方は、専門用語の理解に時間がかかります。
難易度の理由
【宅地建物取引士】は、決して難しい試験ではありませんが、学習範囲がとても広いこと、専門用語の理解に時間がかかることなどから、不動産業界が未経験の方は難しく感じるようです。各科目をまんべんなく学習することで、基本を理解し不得意科目を作らないことが秘訣です。
この様なことより、我々不動産業に従事する者にとっては必要不可欠な資格となりますが、宅建試験は受験資格もなく誰でも受けられる試験ですので、皆さんもチャレンジしてみてはいかがですか?但し、各分野の専門的な法規の知識が必要なため、冷やかしで受けても合格するほど甘くはありませんので、しっかりと勉強をして臨んでください。
最後に、他の資格との難易度の比較についてもご紹介します。
他の資格との難易度を比較
①【宅地建物取引士】(宅建)とファイナンシャルプランナー(FP)を比較
【宅地建物取引士】(宅建)とファイナンシャルプランナー(FP)では、
【宅地建物取引士】の方が難易度が高いといわれています。
FPの試験科目は「リスク管理」、「金融資産運用」、「タックスプランニング」など全6科目です。6科目と聞くと試験範囲が非常に広く感じられますが、学習内容としては保険や税金など日常生活の中で親しんでいるテーマも多く、勉強に取り組み易い点が特徴です。
②【宅地建物取引士】(宅建)とマンション管理士を比較
【宅地建物取引士】(宅建)とマンション管理士では、マンション管理士の方が難易度が高いといわれています。
上記の2試験では「民法」「区分所有法」「宅建業法」のほか、多くの分野が共通して出題されます。ただし、問題の難易度には大きな差があり、マンション管理士は合格率が10%に届かない難関資格。勉強時間も600~700時間と、宅建の250~350時間と比べて長期戦です。
③【宅地建物取引士】(宅建)と簿記を比較
【宅地建物取引士】(宅建)は、日商簿記2級と同ランクといわれています。
日商簿記2級の試験科目は「商業簿記」と「工業簿記」。仕訳や帳簿、試算表などの勉強が必要な試験です。合格に必要な学習時間は、宅建が250~350時間であるのに対して、日商簿記2級150~200時間。試験は、宅建が年1回であるのに対し、日商簿記2級は年3回の受験チャンスがあります。
④【宅地建物取引士】(宅建)と行政書士を比較
【宅地建物取引士】(宅建)と行政書士では、行政書士の方が難易度が高いといわれています。
行政書士の試験では、憲法・行政法・民法などの法令科目や、政治・経済・社会などの一般常識を幅広く学ぶ必要があります。合格に必要な学習時間は、宅建が250~350時間であるのに対して、行政書士は1000時間以上! つまり、行政書士の試験に合格するには、1年間みっちり勉強をする必要があります。
⑤【宅地建物取引士】(宅建)と税理士を比較
【宅地建物取引士】(宅建)と税理士では、税理士の方が難易度が高いといわれています。
税理士試験の試験科目は、必須の会計2科目(簿記論、財務諸表論)と、税法9科目の合計11科目。このうち5科目に合格すると資格を取得できます。また、税理士試験では一度合の格した科目は一生有効であるため、平均3~4年をかけ1科目ずつ合格を目指すというスタイルが一般的です。
年内は、新型コロナが収束する兆しがありませんので、
【宅地建物取引士】の試験も変更や延期になるかもしれませんが、皆様方も出来る限り三密を避けて、体調にはお気をつけて下さい。
ご購入と同様に、ご売却でもお客様にご満足いただけます様、スタッフ一同日々頑張っております。
お近くへ起こしの際は、是非弊社にお立ち寄り頂けましたら幸いです。