2021.03.14
おかげ様で創業10周年を迎えることができました。 記念として、ご来店下さるお客様にマウスパッドをご用意いたしました。数に限りがございますのでお早めにご来店下さい。 いつもスタッフブログをご覧いただきありがとうございます。 マイタウン西武 建築部の指出です。 今回は建物を建てるうえで非常に重要な「基礎」についてお話させていただきます。 土地と建物をつなぐ「基礎」。 普段意識して過ごすことはありませんが、家と地面を定着させて支える、という大きな役割を持っています。 この基礎のおかげで、家の重さ・地震や風などの外から加わる力が安全に地盤へ伝えられ、家が傾いたり、倒壊したりすることを防いでいます。 逆に言えば、基礎がしっかりしていないと、建物の部分がどれだけしっかりとしているように見えても、実際は不安定になりやすく、様々な危険が潜んでいると言えます。 基礎には大きく分けて二つの種類があります。 まず一つはベタ基礎です。 ベタ基礎は立ち上がっている部分と床一面を、鉄筋を入れたコンクリートで一体化して、大きな面で家の重みを支えます。 面で支えたほうが荷重を分散できるので、後程ご紹介する布基礎より耐震性が高いのが特徴です。 また床下の地面をすべて厚いコンクリートで覆うので、湿気が建物に伝わりにくくなります。 そのため湿気による住宅の木材の腐食などの心配も減ります。 さらにコンクリートも厚いのでシロアリによる被害も防ぎやすくなります。 ちなみにマイタウン西武が自社施工している建物は全てこのベタ基礎です。 そしてもう一つが布基礎です。 布基礎の床もコンクリートで覆われるので、ベタ基礎と同じように思えますが、住宅を支えるのは立ち上がっている部分のみです。 鉄筋もここだけに入っていて、ベタ基礎が面で建物を支えるとしたら、布基礎は点で支える構造になります。 布基礎は床部分に鉄筋を使わないのと、コンクリートも薄いのでベタ基礎に比べてコストを抑えることができますが、面で支えるベタ基礎と比べて耐震性では不利です。 また床部分のコンクリートが薄いため、ベタ基礎と比べて地面の湿気があがりやすく、シロアリ被害も受ける可能性が高くなります。 それでは続いて基礎が完成するまでの工程をご紹介します。 1 地盤調査 地盤が弱くてはどんなに基礎に耐震性をもたせても意味がありません。 敷地内で実際に家を建てる地面の調査を行い、必要があれば地盤改良を行います。 2 基礎の範囲を決める 敷地内のどこに建物が建つのかわかるように、縄やロープで印をつけます。 これを「地縄」といいます。 3 掘削工事 基礎の鉄筋とコンクリートを入れるために、重機や手作業で基礎の底辺まで土を掘ります。 4 砕石・捨てコンクリート 掘削した部分に砕石を入れ、地面を固めたら防湿シートを敷きます。 建物を建築する位置が正確にわかるように、捨てコンクリートを流し、乾いたらそこに印(墨入れ)を入れます。 5 基礎をつくる 最初に建物の位置に鉄筋を組みます。次いで基礎の外周に枠組みを組みコンクリートを流し込んで、固まったら型枠を外します。 6 完成 不要なコンクリートの除去など仕上げをして完成です。 安全で快適な住宅を建てるには、この「基礎」が必要不可欠ということですね。 まさに、「縁の下の力持ち」というわけです。 おうち時間が長くなっている今、私も改めて家のありがたみを日々感じております。 それではまたお会いしましょう。
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